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Denonvilliers筋膜.2

泌尿器科領域からみた骨盤解剖 第16回臨床解剖研究会記録 2012.9.8

陰茎海綿体神経について従来,泌尿器科では骨盤神経叢の最下端から陰茎海 綿体神経( cavernous nerve )が起こり,前立腺後外 側を通り陰茎海綿体に向かう,と言われてきた. 1980 年代に Walsh ら ) が前立腺後外側の神経と血管が集約的に存在する部位を神経血管束( neurovascu- lar bundle: NVB )と命名して以来,前立腺全摘除術において陰茎海綿体神経を温存する場合,この神経血管束を温存するような手術が行われてきた.しかし近年になり,陰茎海綿体神経は神経血管束だけではなく,前立腺の腹側および背側に幅広く plate 状に存在 し,前立腺全体を取り巻くネットワークを形成していることが明らかになってきた .


今までの説明と同じ。

Denonvilliers 筋膜は Denonvilliers が prostatoperi- toneal membranous layer (腹膜前立腺筋膜)と呼んだものであり,膀胱・精嚢・前立腺(または腟)と直 腸の間に存在する膜性隔壁である.ダグラス窩から骨盤底に至る前葉・後葉の2葉からなる嚢状構造と説 明されることが多いが, Denonvilliers 筋膜の定義は曖昧である.最近,泌尿器科領域においては武中らの fresh cadaver による研究で, Denonvilliers 筋膜はダグラス窩と精嚢基部あるいは前立腺底部の間の平滑筋成分を含む比較的しっかりとした結合織と,この結合 織の背側と直腸の間の一定の厚みを有する疎な結合織の2種類の結合織から構成されていることが報告されている.Denonvilliers 筋膜は発生途上に腹膜の直腸膀胱盲嚢( rectovesical cul-de-sac )の 2 つの壁が癒合してできたものとされている.秋田らは発生学的研究で, 腹膜は会陰小体の高さまで下降することはなく,前立腺の頭背側で停止すると報告している. 2 つの腹膜が癒合した膜が,武中らの言うダグラス窩と精嚢基部あるいは前立腺底部の間の平滑筋成分を含む比較的しっかりとした結合織に相当するのではないかと考えられる.この膜と直腸の間の一定の厚みを有する疎な結合織は,前立腺被膜の周囲の外側骨盤筋膜と本来同じ組織であり,前立腺,直腸,膀胱を覆っているのではないかと考えられる.


結論としては、しっかりとした結合織と,一定の厚みを有する疎な結合織の2種類の結合織から構成されていること。という事ですね。

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