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会陰は仙髄部によって支配される
男女ともに、会陰の皮膚(皮膚分節)は仙髄のS3〜S5からの神経によって支配されています。ただし、会陰の前部は腹壁を支配するL1によって支配されます。外肛門括約筋と外尿道括約筋を含む、会陰と骨盤底にある大部分の骨格は、S2〜S4の神経によって支配されます。 会陰の体性運動性及び感覚神経支配の多くは、S2〜S4に由来する陰部神経によって行われています。 陰部神経は上記の通り、会陰の主要な神経であり、その走行は骨盤の坐骨棘と密接に関わっています。
骨盤の坐骨棘あたりは私にとってドライオーガズムへの発火点になっている。陰部神経が関わっているのなら当然なのだろう。
陰部神経は、大坐骨孔を通って骨盤腔の外に出た後、すぐに坐骨棘を周り、小坐骨孔を通って骨盤底の下方で会陰に入ります。坐骨棘は、女性では経膣的に触診することができ、陰部神経ブロックを行う際の目印ともなります。この辺りには尾骨筋や肛門挙筋、梨状筋なども走行していますので、これらの筋肉の伸張性が低下していたり骨盤のアライメント不良が生じていた場合、陰部神経にも影響を及ぼすことが考えられます。外尿道括約筋も陰部神経によって支配されているため、膀胱に機能にも不安のある方はこの辺りの影響も無視できませんね。
陰部神経が会陰に入り前立腺に影響を与える肛門挙筋、左右に広がる尾骨筋。そこで会陰を刺激するとドライオーガズムが発動し易くなるのは理解できる。また梨状筋は坐骨神経へと伝わり足の方へ快楽が広がり痙攣の助けとなるのかも。
骨盤底筋『群』を分けて考える
会陰部の筋肉は仙骨、尾骨、坐骨結節と恥骨の間に網状に走行し、各筋肉は支持や括約などの特殊な役割を持ちます。外壁は横紋筋で構成され、閉鎖孔は内閉鎖筋により閉じられており、大坐骨切痕と仙骨の間は梨状筋によって閉じられています。そのため、股関節と骨盤・骨盤底の関わりがとても大きくなっています。
基礎的な解剖を理解していることで、骨盤底の障害と思っていても実は違うところに原因があった、という発見につながりやすくなります。
網状に走行し骨盤底の障害と思っていても実は違うところに原因があったっと言うように広がりがある。ドライオーガズムも最初は会陰を点で刺激していたが慣れてくると面になり範囲が広がってどこでもドライオーガズムになるのは、あちらこちらに筋が繋がっているからなのでしょう。
骨盤底筋『群』を分けて考える 女性のリハビリテーション研究会
たくさんの筋肉で成り立っているということは、それぞれ筋肉の役割も少しずつ異なっているのです。骨盤底筋群の収縮方法としては「締める」や「引き上げる」といった方法で行われますが、骨盤底筋群の筋肉はそれぞれどちらかの役割しか持っていない筋肉や、両方とも持ち合わせている筋肉もあります。アプローチしたい部分によって指示や意識の仕方も異なりますし、身体の使い方もとても影響するものです。
このように細かく意識していくのがドライオーガズムへの近道です。